学力の基本中の基本は読解力、つまり、「読み、書き」です。最近は、理数系ばかり力を入れ、利益を生みにくい学問・研究・勉強は縮小あるいは排除する動きが加速しています。しかし、読解力を養成することなく理数系に注力しても、砂上の楼閣です。逆に言うと、読解力をみっちり養成すれば、どんな勉強も学問もスキルも行動も、努力次第で実るでしょう。

30~50年前あたりは、小中高生の勉強の基本は国語であると言われていました。国語ができる子は伸びる、と。いつの頃からか、それが言われなくなり、あまつさえ無用の長物扱いされるようになってきました。近年でも、理数系を含む知識人がそのことへ警告を発しています。数学といえど、計算だけではありません。論理的思考や抽象概念は言葉によって成り立っています。言葉なくしては、文明そのものが成り立ちません。

わが家では、4人の子どもたちが、ホームスクーリングのみで育ちました。ホームスクーリングといっても千差万別ですが、わが家のホームスクーリングは、3つの無です。無登校(不登校ではなく)、無塾無先生。誰からも勉強を教えてもらうことなく、長男19歳、長女16歳(高1年齢)、次女14歳(中2年齢)、三女(小6年齢)です。

信じられないかも知れません。ちなみに、他人にホームスクーリングを推奨することはありません。どんな不登校の子でも、この4人以上に登校していない子は存在しません。どんなに経済的に困難なご家庭であっても、この4人と同等の「学力の礎」を築けない子はないはずです。

完全独学で、小学生は受験研究社の『自由自在』という分厚い参考書を中心に、中学生は旺文社の『総合的研究』というさらに分厚い参考書を中心に、高校生年齢は、さまざまな参考書・問題集を組み合わせて、日々勉強しています。4人とも、同じような教材でやってきました。参考書・問題集の使い回しはしません。けっこう傷むので、それぞれの子で同じものを購入しています。

『自由自在』で勉強する三女(小学3年生のころ)

別のページで、小学生(三女)の教材中学生の教材(次女)高校生年齢の教材(長女)長男が使っていた高校生年齢の教材のそれぞれを紹介しています。長男は、高校2年生年齢で、高卒認定試験に合格したので、大学受験が可能ですが、本人は違う道を望んでいます。長男も長女も英検2級に合格しています。英語も完全独学です。さらに、4人は、家庭外の、様々な活動に参加しています。長男と長女は子どもたちをサポートする側にも立っています。長女は外国人を含む多くの人びととの交流に熱心で、1人で交流会に参加したり、外国人が多く泊まる民泊に1人で泊まったり、伏見稲荷へ外国人とコミュニケーションするために1人で行ったりするなどの行動をとっています。

このような現状は何もせずに生じたものではありません。

たった2つのことを、長年積み上げてきたから可能になったのです。2つのこととは、「読み、書き」です。効率や生産性など、あっちゃ向いてホイ!です。「最小の努力で最大の成果を」というフレーズはもっともらしいですが、現実は逆に、「最小の努力が最大の回り道となり、成果が出ない徒労に終わる」ことが多々あります。わが家の考えは「ひたすら続く長い道をひたむきにたどれば、それが最短ルートである」という哲学です。

もしあなたが、勉強で困難を抱えていたら、改善の方法を見出せないなら、試してみてはいかがでしょう。