作文 4 木の命

今、人間の心に悪魔が忍び込んでいる。そして、人間は本来追い払うべき悪魔を喜んで招き入れ、逆に天使を追い出した。人間は権力をみせつけたがった。ダメナ国の王も例外ではなかった。国民に自分の素晴らしさを見せつけるがために、大がかりな工事をして城を建てている。1本の木はこの行為を見て心から悲しんだ。自分の仲間が醜い権力のために死んでゆく――。城とはみえをはるものか? いや、否だ。なのに――もう城は沢山あるのに――大きな木の城をこの傲慢な王は作ろうとしている。この木は涙を流した。

「一体自分はなんのために今まで生きていたのだろうか? 私のやるべき事は権力の城の一つになることか? 嫌だ。こんな死に方は!」

毎日毎日この美しかった森の木は1本ずつ消えてゆく。この木は後もう一日で死ぬ日が来ると知った。すごく悔しかった。それでも、この木の運命は変えられない。次の日、この美しい木は死んだ。その木は醜い王の城にいる。これで、本当によかったのか?

 

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