作文 1 悲しい人生 

この世にいる者は誰一人として自分の気持ちをくみ取ってくれない――。ルミは失望していた。ルミの父親は意地悪で、強欲で妻子よりも金の方が大切だ。ルミの母親は病で倒れてしまい、父が薬の金を出してくれないので苦しんでいた。ルミは悲しかった。周りの子はルミ一家を嫌い、世間の目は冷たい。なんで自分は生きている? 残酷な父のロボットとして――。ルミは美しかった。なので父は隣国のみにくい心の王と無理に結婚させようとした。とうとうルミは父の財産を盗もうと決意した。決めたら最後までとことんつきとおす性格の持ち主だ。ルミは念入りに計画を立てた。ところが、いざやろうとしたらルミの父に見つかってしまい、召使いに捕まえられてしまった。そして処刑の日が決まった。父は強盗をした者は翌朝になると殺すことにすると決めていたのだ。一人の少女がこの世から消えても誰が気にする? 次の朝、ルミの命は消えたのだ。でも誰も気にしない。

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