アフターコロナ 2(学び)

前回、「現時点では、わが家の何もかもが、コロナ騒動のダメージがほとんどないのです」と書きましたが、ここは補足が必要です。余裕があるからダメージがないのではありません。現在、コロナ危機でたいへんなダメージを受けて困っている方々の、その困っている現状を、わが家ではコロナ前から日常的にやっていた、ということなのです。だから、コロナ危機によって、深刻な変化が生じないのです。

子どもたちの勉強は、ホームスクーリングの完全独学です。学校から教科書はいただきますが、それ以外の教材などはすべて自分で調べ、自費で購入しています。塾や習い事にも行っていませんが、それに替わる活動は自主的に参加してきました(それらの活動は現在、すべてが停止しています)。遠足や修学旅行はありませんが、動物園、遊園地、博物館、遺跡・史跡、野球観戦、Jリーグ観戦、サーカス、水族館、工場見学など、家族でひんぱんに出かけてきました。平均的な家庭ではここまでしないでしょう。ここ7年ほどで行ったところは列挙しきれません。とくに、遺跡・史跡・博物館・古い寺社はかなり行きました。6人家族で1日でかければ、2万円ではおさまりません。すべて自費です。義務教育は無償(現在では高校授業料も)ですが、教科書以外は恩恵をいただいていません。お金だけでなく、勉強そのものが、すべて自力なので、休校の影響は皆無です

休校や在宅勤務により、食費が増えて困るという声もありますが、そもそもわが家では、6人家族が原則、毎日毎食、自宅なので、もともと食費はかさみます。もともとかさむので、今回増えた、ということにならないのです。外食すれば、×6なので、3人家族の倍かかります。今は、外食がなくなりましたので、食費としたら、むしろコロナ前より少し減ったでしょう。食事は、自分たちでつくる部分を大きくしています。子どもたちも、小学生低学年から、料理をしたりおやつを作ったり、洗い物をしたりします。それも、楽しみながら。ときどき、そこらへんの木を拾ってきて、羽釜をつかってご飯を炊いたり(災害対策にもなるか?)、パン作りをしたり、たまに手打ちうどんも。梅干しを漬けたり、味噌造りをしたり、山菜、タケノコ・・・

仕事は、フリーランスのテレワークで、インバウンドや成長業界とは無縁なので、景気の影響はあまり受けず、仕事に関して行政から補助金や助成金をいただいたことはありません。売上がゼロの月もありますし、3カ月以上先の売上見込みは不透明です。仕事に必要な経費は、すべてが自前です。パソコンなどの環境整備、専門ソフトなどのツール、消耗品、スキルアップのための投資など、あたりまえですが、自前です。在宅勤務のテレワークに切り替えろ、収入もどうなるかわからん、という「多くの方々の困った現状」は、すでに日常です。コロナ前でも、景気の波に乗って良い思いをすることはあまりありません。コロナの影響を直接は受けにくいですが、今後、厳しくなる可能性は大いにあります。業界自体が成長産業ではないので、もともと厳しいのですが。

住んでいるところはかなり田舎で、家がまばらなので、いわゆる三密は周囲にあまりありません(集会ぐらい)。家の外で散歩しても子どもたちが遊んでいても、あまりホモサピエンスにはあいません。これって、コロナ前には、「不便な生活」ですよね。

わが家では、コロナ前からのこのような生活を楽しみ、満足して暮らしてきています。コロナ危機によって、家族内部の親子関係、夫婦関係で問題が生じる家庭が世界的にふえているようですが、わが家では、そもそもそんな問題があれば成り立たないので、夫婦関係、親子関係ともに、良好です。

とくに社会的に深刻な問題なのが、教育と仕事でしょう。

わが家では、コロナ危機による困難な状況をコロナ前からやっているので、さまざまな工夫をしています。仕事で言うと、斜陽産業のフリーランスのテレワークという絶望的な状況で道を見出して行くには、スキルアップとイノベーション、これしかありません。イノベーションといっても、フリーランスですから、個人レベルのものです。スキルアップとイノベーションは、ともに、自己研鑽(学び)から生じます。完全独学の教育と同じです。

自ら学び、自ら責任を持って人生を生きる、というライフスタイルは、コロナing(コロナ危機の最中)だけでなく、アフターコロナにおいて、人工知能がすさまじく進化してもなお、地に足着けて生きていく、唯一の道ではないかと考えています。続きは次回へ。

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