大学合格後1

完全独学でどうやって勉強してきたのか、とよく聞かれます。勉強ではネットもPCも使っていません。紙の参考書と問題集です。ごく普通の昔ながらの平凡な勉強法です。特別なことはしていません。参考書は文字びっしりの分厚いものを子どもたちは選びます。説明が詳しくないと独学しづらいので。

小中高に1日も行かず完全独学なら、わからないことがあったらどうするの?と子どもたちはよく聞かれます。4人の答え方はそれぞれですが、要は自力で解決してきました。答えのある勉強なら参考書を読めばわかるということです(と、第二子の弁)。独学の力は徹底した読み書きの力なので。

ホームスクーリングについて最も核心を突いている(と私が思う)質問は「モチベーションはどうなっているの?」です。時間割もなく学校のような強制力もないので、意志がなければ何も始まらないのです。学校は意志がなくても進んでいきますが、ホームスクーリングはそうではない。ここ、一番重要。

わが家のホームスクーリングでも、子どものモチベーションについてうまくいかない時期がありました。ホームスクーリングやめよかなと思ったことも。数年かかってうまくいく方向へ転じたのは独学の力が発酵して熟してきたからではないかと、後から振り返って思えます。

完全ホームスクーリングで大阪大学人間科学部に合格した第二子は中1から3年あまり勉強しない時期がありました。高校の勉強に着手したのは高2年齢の9月です。1年半遅れです。高校の勉強を始めて3年半の今年、2浪での合格です。停滞してもつっかかっても転んでも大丈夫。きっとなんとかなる。

完全ホームスクーリングで2年前に三重大学人文学部に合格した第一子は小学生の勉強をちゃんと始めたのが小6ごろ。大学進学の気はさらさらなく18歳で社会人を始め、やっぱり大学へ行こうと転回し、1年半受験勉強して3浪年齢で大学へ。ダッチロールのような勉強履歴でも大丈夫。なんとかなっていった。

完全ホームスクーリングで京都大学文学部に合格した第三子はモチベーションの問題なし。昔話の読み聞かせを最もたくさんしたからだと思います。他の京大生より勉強時間は大幅に短いでしょう。独学の力があれば独学は最も効率がいい。第一子、第二子も独学の力があったので逆転できたのでしょう。

子どものモチベーションの問題をどうすれば解決できるか私にもわかりません。うちの子の場合、昔話が解決してくれたとしか思えません。大学へ合格した原点も昔話です。これはまちがいない。小中高に1日も行かず、塾も予備校も無しで独学できる力をつけてくれたのは昔話。信じがたいかもしれませんが。

完全ホームスクーリングで育った子どもたちが大学進学を志したのは、学歴獲得や就職目当てではなく学問を求めてのようです。もうひとつ、完全独学で勉強してきたことが世の中で通用するのかどうか力試しをしてみたい、ということも言っています。完全独学は通用する、と自信を持ったでしょう。

完全ホームスクーリングで大阪大学に合格した第二子と京都大学に合格した第三子。魅力的な講義やゼミが目白押しで期待感MAXの様子。入学前からサークル活動にも目星をつけています。3月中旬にすでに一人暮らしを始めた第二子は多種多様なアルバイトにさっそくチャレンジ。

一人暮らしの物件は条件が人それぞれでしょう。「大学・駅から遠いけど部屋が広い」vs「近いけど狭い」うちの子たちは4人とも広いのが最優先。超田舎に住んでいたからどんな不便な立地でも便利に見えてしまう。それより狭いのは大いに苦痛だそうです。首都圏生まれの妻は不思議がるばかり。

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