独学で大学受験 38 二次試験

 

共通テストの結果は雨のち晴れだった。最初に自己採点の点数を見たときは絶望だったが、極端に難化したとのことで、判定ツールの結果は希望だった。

第一子は2回目の受験だ。前年は京大のみに出願したので、共通テスト後はひたすら京大の過去問をやった。今回は、前期・神戸大学、後期・三重大学だ。共通テストでやらかしたので、神戸大学合格は安泰ではない。第一子の出願後、出願者が少ないと予想されていた神戸大学文学部も三重大学人文学部後期も、締切間際になって大きく出願者が増えた。とくに三重大学は歴史的に多くなった。他の受験生も、どこに出願したらいいか迷っていたのだろう。気持ちはよくわかる。うちの子のライバルではあるが、みな、これからの日本を背負っていく人たちだ。悔いのないよう全力をつくしてほしいと願う。

合格の可能性を当て込んで出願したものの、前期も後期も厳しくなった。出願が増えれば合格ラインもあがる。とくに三重大学人文学部後期は前年、歴史的に少なかっただけに、合格ラインが大幅に変動するだろう。共通テストでやらかした第一子は届かないかも知れない。

まずは、神戸大学に全力をつくす。京大の過去問は豊富にあるが、神戸大学はそうではない。神戸大学の出題に近い問題集と過去問を併用した。手ごたえとしては合格が期待できる。共通テストでやらかした分をひっくり返すことは希望がある。

第二子は、京大の過去問ばかりやった。出願者は予想より増えたが、どのみち第二子は今年の合格は見込めない。高校2年生が夏休みに京大を受験するようなものなので、超飛び級になってしまう。

そうはいっても、第二子の伸びは想定を上回る。京大の問題にそこそこ対応できている。すくなくともちんぷんかんぷんではない。合格が厳しい(というか無理)ことはまちがいないが、急速にせまりつつある。

京大の文系数学は5問出題される。40年前も同じだった。文学部に現役合格した私は、数学が大得意で、二次試験当日の数学が簡単すぎて困った。せっかくの得意科目なのに、これでは差がつかないではないか。何度も見直しして満点だと思った。会場から出たら、予備校が模範解答を配っていた。ありえないミスを2つもしていた。日常では絶対にやらないミスだ。何度も見直ししても見おとしていた。これもあり得ない。あり得ないことが起こるのが入試だと、痛感した。それでも8割ぐらいは得点できたと思う。合格後、他の文学部合格者が、「数学がめっちゃ難しかった。ぜんぜんわからんかった」と言っていたので、ひっくり返るほど驚いた。数学は大きく差のつく科目だ。数学が0点で合格する人がいると聞く。ただ、数学が得意であれば、文系はめちゃくちゃ有利になる。ちなみに、前年、京都大学総合人間学部を受けて圧倒的な差で落ちた第一子は、数学が満点だったら、他の科目がそのままでも合格していた。

第二子は、京大の数学について行けるようになってきた。5問中、1~3完ぐらいできそうだ。他の科目がしっかり得点できるなら数学がこのぐらいでも合格できるだろう。全部の科目があと一歩なのだが。

第二子は、京大生協が斡旋するホテルに宿泊する。入試は2日間なので、前日から2泊だ。もちろん、親は同伴しない。前日夜、「おちついて、ふだんどおりに」とメッセージを送ったら、「合格するから、安心してくつろいでろ」と返事が来た。高校の勉強を始めて1年半弱で京大に受かるはずはないのだが、このずうずうしさこそが、第二子の最大の長所だ。

第一子は神戸のビジネスホテルだ。神戸大学の試験は1日なので、1泊となる。受験時の宿泊は4回目なので、慣れただろう(これ以上慣れなくていいけど)。下見もこなし、落ち着いている様子。

2人を同時にホテルへ送り出したわが家では、本人よりも落ち着かない。どこの親も同じだろう。第二子にあとで聞いたのだが、ホテルから京大まで受験生をバスで送ってくれる。その際、自分以外の受験生はすべて母親がいっしょだったそうだ。母親+父親が一緒という受験生もいたそうだ。私は同伴するなど考えたこともないのでびっくりした。試験会場でも親がいっぱいだったそうだ。40年前にはそんな光景はなかったと思う。京大だけかと思ったら、神戸大学でも同様だったらしい。

さて、試験が終わって、2月25日夜、第一子が帰ってきた。手ごたえは悪くないようだ。前年の京大は試験後、満面の悲壮感だったが、今年はやや笑顔。本人は、合格したかも知れないという。甘くはないだろうが、期待できるのはうれしい。ただ、数学が3問中、大問1+小問1の正解だというから、半分くらいの得点だろう。英語・国語がしっかりできていれば合格するだろうが、英語・国語も微妙らしい。

第二子は得意のずうずうしさ全開で、本人の言を聞くと、合格するかのように聞こえる。数学も2完できたとのことで、今の段階では上出来すぎるほど上出来だ。

合格発表まで、2週間ほどだ。前年の第一子は合格発表を待つこともなかったが、今年は2人とも合格発表を待つことになる。40年前に私も経験したのだが、苦しい日々だ。

第二子は京大しか受けていないので、不合格なら来年へ捲土重来だ。

第一子は、なんとしても今年で決めたい。神戸大学不合格なら、三重大学後期を受ける。神戸大学合格発表が3月9日で、三重大学後期試験が3月12日だ。ホテル泊なので、3月11日にホテル入りをする。当然ながら、ホテルは出願後すぐに予約をいれてある。神戸大学不合格ならその後があわただしい。神戸大学試験後、そのまま三重大学後期試験の準備を始めた。要約と意見文を毎日練習。さらに、神戸大学に合格していればそのあと手続き等がどうなるかも調べた。マンション、アパート、寮も調べた。合格していればすぐに動けるように。

本人も落ち着かないが、親も落ち着かない。第三子、第四子も気になる。2年前までは受験に縁がないと思っていたのに、いつのまにか、世間並に受験生家庭だ。神大が3月9日、京大が3月10日。私の頃は京大の掲示板に合格者が張り出されるので、会場まで見に行った。4人に3人は落ちるので、会場は嗚咽、号泣で満ちていた。今はWebでの発表だ。本人が確認するまで、他の誰も見ないことにしている。間もなくだ。

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