大学合格に際して

思いがけずたくさんの方からお祝いの言葉を頂戴し、ありがとうございました。
とりわけ拙著をご覧くださった方に厚く御礼申し上げます。

完全ホームスクーリングになるとは思っていなかったし、子どもたちが大学へ行くとも思っていませんでした。
完全独学の完全ホームスクーリングは結果論です。
国立大学進学も予期せぬ未来でした。
子どもたちが志願し道を拓いた結果です。
親は子どもたちの望みを後方支援するのみ。

子どもたちに「どうして大学へ行きたいの?」と聞くと、「答えのない問題を考えるためだ」と言います。
小中高の勉強は答えのある問題を学ぶこと。大学では答えのない問題を考えます。
小中高の勉強なら独学でできるけど、大学の学びは対話が不可欠です。
両者は別ものです。

ホームスクーリングは社会性が身につかないのではないかというご質問をしばしば頂きます。
ホームスクーリングは多様な人たちと交流し協働する(しかない)ので、むしろ幅広い社会性が自然と身につきます。
学校は社会の1つですが、社会のすべてではありません。

2年前に三重大学生となった第一子は、50人規模のサークルの長を務め、自治会活動に参加し、接客業のアルバイトをしています。
4人の子どもたちの社会性はまったく心配していません。
幼いころから家事も分担してきたので一人暮らしにも不安はありません。
本人達も楽しみしかない、とのこと。

社会性も学力も、独学の力の土台ができていれば、自分で解決できます。
独学の力の土台ができていれば、「どうすれば○○できるか?」という解決策はあまり大事ではありません。
独学の力は誰にでも身につけられますし、お金がかかるわけでもありませんが、時間は必要です。

学校に行っていれば独学は関係ないというものでもありません。
授業を理解するには予習・復習が大事だと言われます。
予習・復習はまさに独学そのものです。
独学の力があれば先生の話を聞いてよりよく理解できます。
独学の力は勉強のみならず人生をより良く生きる源泉だと考えています。

完全独学の完全ホームスクーリングで大阪大学、京都大学へ合格したというと、学校否定主義者かエリート志向か子どもを親の思想で振り回しているかと曲解されることがあります。
どれも違います。
子どもの希望です。
学校至上主義者よりよほど子どもに寄り添ってきたと思っています。

そう言えば今度は「甘やかしである!けしからん!」という声も上がります。
完全独学の完全ホームスクーリングは甘ったれてできることではありません。
とても困難で難しいことです。
自力だけでは不可能です。
多くの方々のご支援を頂いてなんとかかんとかなっていったものです。

 

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大学合格に際して”へ2件のコメント

  1. あつし より:

    主体的な学びを実践してこられたファミリーの皆様、おめでとうございます。「学ぶとは何か?」と向き合ってきた山の上のみなさんの生き方から、我が家もたくさんたくさん学ばせてもらいました。本当におめでとうございます。

    1. モモ より:

      ありがとうございます。
      ホームスクーリングでできないことは「対話による学び」です。
      子どもたちはそこに最も期待しているようです。

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モモ(父)

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