アフターコロナ 5(体系化の力)

前回、オンライン学習には「体系化の難しさ」があると書きました。ちなみに私自身は、オンライン学習に反対ではありません。無条件推進でもありませんが、オンライン学習などやめたほうがいいという意見ではありません。

目の前でリアルの先生が教える勉強と、動画で先生が教える勉強は、同じではありません。たとえて言うと、野球場で試合を見るのと、テレビで観戦するのとは、まったく異なります。音楽でも演芸でもおなじことです。でも、テレビがあると、現地へ行くことができなくても、自宅にいながらでも、灼熱の太陽のもとで熱中症の危険を冒すことなく涼しい部屋の中で寝転んでいても、現地で行われていることを共有し楽しむことができます。

勉強も同じように、オンライン学習だと、コロナ危機があろうとも、インフルエンザなどの流行があろうとも、登下校の危険を冒さなくても、厳しい管理下で不登校ぎみになっていくリスクも少なく、いじめのリスクも少なく、1つ1つあげれば、かなりのメリットをあげられます。

しかし、リアルと比べ、オンラインは情報が不足しています。野球場での観戦と、テレビでの観戦を比べれば察しがつくでしょう。不足している情報を自ら補えるかどうか、が重要な鍵です。

勉強の形態を並べると、こんな順で[易→難]となるでしょうか。

マンツーマン(1人の先生と1人の生徒)

少人数授業(1人の先生と数人の生徒)

ふつうの教室での授業

大規模授業(1人の先生と100人以上の生徒)

オンライン授業(動画)

オンライン授業(静止画とテキストを主にした双方向)

ペーパー(書籍)のみでの独学

わが家では、一番下の「ペーパーのみでの独学」で4人ともやってきました。4人とも、学校へは全く行っていませんが、学校とは違う場で、これらの種々の形態を経験しています。その経験からして、下へ行くほど難しく、下へ行くほど効果的・効率的だと知っています。学校行事や友だちとの遊びは除き、勉強だけで考えています。

下へ行くほど難しいのは、情報が少なくなるからです。下へ行くほど効果的・効率的になるのは、ノイズ(無駄な情報、無関係な情報、無駄な時間も)が少なくなるからです。少ない情報を体系化して理解する能力を身につけていれば、ノイズが少ない方が圧倒的に有効です。逆に言うと、体系化する力を身につけていれば、通常の授業でも高いパフォーマンスを発揮できるでしょう。

体系化する力とは、たとえば、「とてもできる子」のノートを見ればわかると思います。身近に実例がなければ、『東大合格生のノートはかならず美しい』(太田あや/文藝春秋社)をご覧になればいいかと思います。帯に「塾はいらない!ノートさえあれば!」と見えます。体系化されたノートをつくる力があれば、どんな環境でどんな形態であろうとも、最適化された勉強が可能になるでしょう。

とはいっても、この本を読んだだけでちゃんとしたノートを作れるようになるかというと、そうはいかないでしょう。しかし、土台を作っていけば、だれでもこのレベルに近づいていけるはずです(誰でも東大に合格できるとはいいませんが)。土台については、独学で勉強するためにシリーズにも書きましたが、次回以降、アフターコロナの視点で書いていきます。

 

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