独学で勉強するために 8(読書4)

前回までの話を整理します。独学とは、ホームスクーリングに限らず、家庭学習、社会での様々な場面、人生全般において、多様な形で求められます。独学を進めるには、「読み書き」の高度な土台が不可欠です。「読み書き」の土台を築き上げれば、そのあとで何をどう学ぼうとも、加速学習がしぜんとできていきます。そのへんのエビデンスのひとつとして、サラ(三女)の体験をごらん下さい。

「読み書き」のうち、「読み」について、3回連続でお話ししました。基本は昔話などの伝承話です。昔話、伝説、神話などの口伝えで伝承されてきた文芸を代表して「昔話」とします。口伝えの特性として、シンプルで抽象度の高い語り口となっています。それは、複雑な概念や事象を図式化するかのようです。昔話を浴びるほど読み続ければ、かならず変化が生じます。幼い子(小学生でも)には、大人が読みきかせをしましょう。自分で読めるようになってくれば、自分で読んでいけばいいでしょう。どのぐらい読めばいいか、というマニュアル化はできませんが、感覚的に「浴びるほど」です。

読み方も、ただ読むのではなく、マネとかモデリングとか言ってきましたが、ようするに、そのお話に「なりきる」ことです。子どもなら、おもしろいお話には自然とのめりこむでしょう。おとなもそうかもしれません。その感覚です。ここは最も大事で、ぜったいにおろそかにできないポイントです。

子どももおとなも、ずっと昔話を読み続けていけば、大切な土台ができていきます。昔話を読んだら勉強ができるようになる、と短絡的に考えないで下さい。昔話をいくら読んでも、勉強しなければ勉強できるようにはなりません。昔話の土台ができていれば、勉強が加速します。勉強だけでなく、どんなことをしても、加速します。昔話などをモデリングしながら読む(なりきる)ことは、ありとあらゆる知恵やスキルや行動の土台なのです。思い切って言えば、打ち出の小槌のようなものです。

次回へつづく。

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