大学受験9 浅い読解力

前回、読解力について書きました。浅い読解力深い読解力があります。今回は浅い読解力について書きます。

非常に大事な浅い読解力

「浅い」という言葉は、とるにたりないものという印象を受けるかもしれませんが、まったくそんなことはありません。

わが家では、誰からも勉強を習うことなく、先生からいっさい教わることなく、小中高の内容を完全独学で4人の子どもたちがこなしてきました。このように言うと、「信じられない」とか「どうしてそんなことができるのか」といった反応が返ってきます。だれもが無条件にマネできるわけではありません。かといって、特殊な能力が必要なわけでもありません。必要なことは、ただひとつ、浅い読解力のみです。

教科書を読んで理解できる程度の読解力では、完全独学は困難でしょう。浅い読解力をもつ中高生はあまり多くはないと断言できます。初めて学習する内容を、参考書などの書物を読んで理解し、修得していく。そんなスキルです。

子ども時代は学校で先生から教わることで勉強が進んでいきますが、社会へ出ると、先生が教えてくれる機会は少なく、多くの場合、必然的に独学となります。独学のスキルなしに人生を送ることもふつうに可能ですが(そのようにしている人は多いです)、独学のスキルがあれば、人生の選択肢やオプションは増えるでしょう。

誰にでも可能

このサイトのタイトルは「誰でも独学」です。特殊なスキルを説こうとしているのではありません。格差をもたらそうとしているのでもありません。逆に、格差を解消しようとしているのです

なぜかというと、浅い読解力は、誰にでも修得可能で、経済力、環境など、どんな環境にあっても、修得可能だからです。じつに汎用性、普遍性のあるスキルなので、「浅い」という形容詞は的を射ているものと思います。

身につけるには

では、どうやって浅い読解力を身につけたらいいかというと、話は単純で、本を読むことです。話は単純だが、実際にやると、うまくいかないことも多いでしょう。

子どもを本好きにするにはどうすればいいか?と悩んでいる方も多いようです。どんな本を読ませたらいいかわからないという方も多いようです。

「子どもに読ませる」とか、「子どもに与える」という表現は避けた方がいいと思います。読書が押しつけになると、まず、うまくいきません。おとながすべきは、環境を整えることです。あとは、子どもに任せておく。おとなの思い通りにならなかったとしても。

環境としては、テレビ、スマホ、ゲームは、絶対にNGです。とはいっても、子どもは友だちの影響をうけて、そういったアイテムに興味を示すでしょう。禁止や排除はやりすぎです。それはそれで、おとなの押しつけです。子どもは反発するでしょう。

ただ、おとなが考えもなしにダラダラとテレビ、スマホ、ゲームをやらせてしまうのはよくないです。子どもが本好きに育つことはまず考えられないし、浅い読解力が身につくこともまずあり得ないでしょう。

子どもが本に囲まれた環境で育つ。一緒に暮らすおとなたちも、テレビ、スマホ、ゲームを極力避け、本を読んでいる姿を子どもに見せる。おとながダラダラとテレビを見ていたり、いつもテレビがついている環境だったり、スマホを手放すことが出来ずいつもスマホをさわっていたり、ゲームにのめり込んでいたりすると、子どもは本を読まないでしょう。テレビ、スマホ、ゲームも節度をもって、最少限度の利用をすることはかまわないでしょう。節度を持った姿勢を子どもは見ています。

 

本好きへの道

1. 読みきかせ

まずは、読みきかせから、始めましょう。何歳から始めてもいいです。ゼロ歳でも、中高生でも。無理に聞かせるのはよくないです。子どもがあっち向いてても、変なかっこうで寝そべっていても、同じ空間にいればよしとしましょう。聞いていないようでも聞いているものです。幼児にはわからないだろうと思う必要もありません。気楽にいきましょう。

最初は絵本中心でいいです。ただ、絵本の選び方は少し気をつけた方がいいでしょう。素朴でシンプルな絵がいいです。飾ることもなしに、自己主張をすることもなしに、長年読み継がれてきた絵本は、力のある絵本です。本物です。図書館の司書さんなどはよくご存知だと思います。昔話の絵本がいいですが、もとのお話を作り変えていないことが大切です。昔話絵本にはNGが多いです。司書さんならおわかりになるでしょう。

だんだんと、読みきかせの本を、絵のない読み物にシフトしていきましょう。このときの読み物は、昔話か伝説(あわせて民話と言われることが多いです)に限ります。改変された昔話は避けます。わからなければ、図書館の司書さんにきいてみましょう。昔話(伝説も)は、おとなも子どもも魅了する力があります。読む方も聞く方も、昔話の世界をぞんぶんに楽しみましょう。この時期、昔話の楽しさを知れば、テレビ、スマホ、ゲームの中毒になることはなくなるでしょう。だって、テレビ、スマホ、ゲームよりもうんと楽しいことを知ってしまったのですから。

2. 自分で読む

やがて、自分でも本を読んでみようといいだすでしょう。そのときは、どんな本でもいいです。自ら読みたいという意思を尊重しましょう。買ってあげてもいいし、借りてきてもいいです。どちらにしても、無制限に。読む速度も関知せず。読むのが遅いからといって、せかしません。読むようになっただけ、すばらしいではありませんか。

徐々に、昔話も読んでみることをさりげなく勧めてみましょう。読みきかせでしっかり昔話を堪能していれば、スムーズに昔話の読書に移行していくはずです。重ねて言いますが、無理な働きかけは、厳に慎みます。

ここまでくれば、何もしなくても、本好きが自動化されてきます。長い物語でも、難しめの本でも自分で読むようになっていくでしょう。いいですね~。浅い読解力の完成です。

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続きは次回へ。

 

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