独学で勉強するために 4(加速学習)

前回からつづく。

欧米式の学び方は、ゴール(目標)を設定して効果的にそこへ至る過程を計画し、実行していくタイプです。学校教育もビジネスも世の中の大部分がこの仕組みで動いています。日本も現代はほぼこの仕組み一色です。

日本の伝統的な学び方は、師匠や先生を徹底的にマネすることで進んでいきます。余計なことを考えず、自分の意見や主張を排して、ただひたすらに、マネをする。

この両者は大きく異なります。近代文明を築いたのは欧米なので、日本の伝統的な学び方は近代文明に合わず、非効率的として、衰退してきました。欧米式の学び方は、勝者・敗者を分け、格差をつくります。敗者(大部分の普通の人たち)は、いかんともしがたく、あきらめて現状を受け入れます。現在の日本社会もこの度合がますます強まっています。

日本の伝統的な学び方は、意外と、格差をつくりません。生まれつきの才能や出自もあまり関係しません。そればかりか、欧米の中から、モデリング(日本の伝統的な学び方に近いと思います)に注目する動きも出ています。ひたすらマネする(モデリング)の学び方は、欧米にも昔からあったかもしれませんが、あまり重視はされなかったようです。

私の経験上、気づいたのですが、日本式を土台にして欧米式を乗せると、加速学習になります(仮説です)。下のようなイメージです。

日本の戦後は、焼け野原からのスタートです。食糧にさえ事欠く世界一の貧困国に近い状態です。そこからわずか23年で、世界第2位の経済大国へ急激に復興・成長を遂げました。当時、日本は「欧米のマネばかり」「マネが上手」と、ほめているのかけなしているのかわからない評価をされていました。これって、日本の伝統的な学び方を実践していたのでは?

学校の勉強でも、「伸びる子」という言い方があります。小中学校のころはボチボチなのに、年齢が上がるにつれて、ぐんぐん学力が伸びていく生徒がいます。なぜ伸びるのかがわかれば、みんな伸ばしてあげられるのに、その理由が明らかになりません。理由が分からないので、生まれつき頭がいい、という理解をされることが多いようです。

もしかすると、幼い頃から日本の伝統的な学びをしてきた子が、欧米型の学びをするようになると、加速学習となってくるのではないか(仮説です)。

これは、勉強だけでなく、仕事でもなんでも、新しいことを始めて、比較的短い期間でうまくできるようになる、ということも含みます。

わが家の4人の子どもたちは、先生から勉強を教わったことがありませんが、分厚い教材を使いながら、完全独学ですべての科目を学んでいます。日々の勉強時間は、同年代の学校へ行っている子より短いです。この子たちは、幼い頃より、日本の伝統的な学びを徹底してきました。

日本の伝統的な学び方は、競争を生じず、お金も必要とせず、生まれつきの才能も必要とせず、誰にでも可能です。始めるにあたり、幼ければ幼いほどいいでしょう(早期教育とはまったく別物です)。しかし、おそらく、大人になってから始めても、遅くはないでしょう。

日本の伝統的な学び方は、「そんなことをして何の役に立つか?」と思えるでしょう。役になど立ちません。学びの土台です。あえて言うなら、「役に立つための何かをするときに加速させる」とでもなるでしょうか。

このサイトには、子どもたちもそれぞれ、記事を書いています。親が指導をしていません。何をどう書くか、本人たちにまかせています。この年齢でどういうことを書くかごらん頂ければ、「土台」の意味が伝わるでしょうか。

次回はこちら。

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