[本を書いた20]学校の諸問題とは無縁

学校の社会性って?

2023年10月27日

学校で身につく社会性って、何でしょう?同じ年齢の同じ地域に住む子どもたちを集め、多様性の乏しい集団を40人程度のクラスに分け、1人の大人が管理する。さらに6人前後の班を構成する。

歴史上広く行われてきた中央集権制度が隅々まで統治を行き渡らせる構図です。いまの時代に合わないことは明らかです。グローバルと言いながら、前近代的な構図を温存しています。不登校が逸脱なのではなく、不登校が21世紀型だと見られませんか?そのミスマッチが不登校当事者を苦しめている。

わが家は完全無登校なのに苦しんだことはありません。学校呪縛がなかったから。それでも学校教育は必要です。オルタナティブ教育は選択的で文脈的だから、別にナショナルミニマムが不可欠です。学校教育を絶対視するのをやめ、ナショナルミニマムとして再構成すれば多くの問題は消えるでは?

ホームスクーリングでの学力

2023年10月28日

完全ホームスクーリングをやってきて感じますが、社会性については、おおむね学校よりオルタナティブ教育の方がより良く身につきます。オルタナティブ教育では社会性より学力の方が困難が多いでしょう。

わが家は完全独学できる土台を幼少期から徹底して築きあげたのでホームスクーリングにおける勉強はほぼ自動運転で、親の関与は極小でした。現在、国立大学合格レベルの学力は余裕であります。自己管理、向上心、お金の管理、責任、社会的モラル、多様な人との共生なども心配はしていません。

完全独学の土台なくオルタナティブ教育で学力を身につけるのは容易ではないでしょう。学校教育の学習システムは問題山積ですが、それを承知の上でよくできているとつくづく感じます。わが家の完全独学は学校教育のシステムを援用してきました。準拠でもなく参考でもありません。

学校教育の学習システムを援用する

2023年10月29日

学校教育の学習システムを無視して網羅的・体系的な学びを修得していくのは無理では?完全独学といえど、何かを使わなければできません。参考書や問題集は学校教育ベースで作られたものです。

すべての科目が平均してできなくても何かに突き抜けていればいいのではないかという考えもあります。それはそれで否定はしませんが、うちの子たちには網羅的・体系的であることを求めました。人間や社会をわからない技術者、数字や論理展開の苦手な社会論者を思えば私の考えが伝わるのでは?

となるとなおのこと、学校教育の学習システムは網羅的・体系的・段階的に作られており、援用せざるを得ません。ただし、汎用的であるため、個々にオーダーメイド・調整をする必要があります。完全独学の土台ができていれば、子どもたち自身で可能です。だからそのまま学校教育準拠ではない。

教育へのIT利用は賛成しない

2023年10月30日

2007年にわが家でホームスクーリングが始まり、現在までの間、学校教育をめぐる種々の問題や出来事がありましたが、わが家はいずれとも無縁でした。コロナ禍の諸問題も無縁。いじめや成績競争も無縁。

制度的な変更もいろいろありましたが、いずれも無縁。私から見て賛成できない変更や取り組みも多々ありましたが、ありがたいことにいずれも無縁。いっさい煩わされることなし。とはいえ、無関心ではない。様々な意見、専門家や研究者の主張や論文・著書等にも広く目を通し、親として勉強してきました。

その筆頭が教育のIT利用。うちの子たちは3歳から1人1台のPCがあり、自由に使えるのでスキルや環境は問題なし。でも、勉強そのものはアナログでやった方がいい。紙、鉛筆、本、紙の辞書。子どもたちも経験的にそう認識しています。誰とも主張がかち合うことなく最善を追求できたのは密かに有り難い。

オンラインより対面

2023年10月31日

オンライン授業も翻弄された子が多かったでしょう。勉強が苦手な子ほどオンライン授業は身につきにくいでしょう。まわりの小学生でマジメにオンラインで勉強している子なんていないと聞いたことも。

学力の高い子ほどオンライン授業がデメリットにならず、ますます教育格差が拡大しかねません。オンライン授業で間に合うなら学校はいらないのでは?という議論もありますが、そうはならないでしょう。うちの子たちは完全独学が可能なのでオンラインも対面も同じなら大学に行く理由がなくなります。

第一子が昨年から国立大学生です。昨年はオンラインと対面が半々ぐらいだったそうですが、今年は対面が中心。先生や意欲ある学生たちとの対話は大学へ行く最大の理由です。とうぜんオンラインでなくリアルで。わが家のホームスクーリングの出口戦略は4人とも大学進学となりそうです。

中学受験が学校を荒らす?

2023年11月1日

公立小中学校へ子どもを通わせている母親(知り合い)から学校が荒れているという話をよく聞きます。学級崩壊とも言える状況です。教育熱心な親が多い地域です。その小中学校も学力が高いと評判。

話を聞いていると、気づきました。「学校が荒れているのは中学受験が原因とちがう?」
その母親いわく「言われてみればそうだ。今気づいたけど、たしかにそうだ」
成績で同級生を馬鹿にしたり劣等感もったりする。子どもの成績でマウントとりたがる親たち。数字だけで人間を測ることが蔓延している。

中受する子たちが小学校を荒らす。飛び立つ鳥は濁せるだけ濁して行くべし、と。どうせ小学校の授業は自分には関係ない。他人のことなんかどうでもいい、知ったことか。
勉強がわからない子たちが学校を荒らすという先入観をもっていた私は言葉を失う。これが「社会性」というやつなのか?

受験の星

2023年11月2日

『巨人の星』というマンガ・テレビアニメが私の幼少期に連載・放映され、ものすごいブームとなりました。Z世代にあたるうちの子たちもなぜか『巨人の星』が大好きでした。あれって、危険な虐待だよね?

父親が息子を読売ジャイアンツのエースにするため、幼いころから野球一色の英才教育。異論・反論は許さず。子どもの自由はなし。それが息子のためだと思ってる。青春はすべて野球。昭和のスポ根で、今から見ると別世界で過去の遺物。うちの子たちは歴史的文化財の視点だったかも。ちょっと待って。

現代も同じことが広く行われているのでは? 「読売ジャイアンツのエース」を「難関大学合格」に置きかえて「野球」を「勉強」に置きかえてみて。まったくそのまんまですやん。昭和の郷愁ではなく、いまなお現役の価値観であり社会情勢。架空のお話なら楽しめるんだけど現実ならちょっと・・・

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