アフターコロナ 8(読み書き)

前回、「読み書きは、どんなにITが発展しても、人間としての基本事項です」と書きました。ITツールが日常となると、手で書く必要は薄らぐし、紙の本を読むよりネットで情報を得た方が効率的でしょう。「効率」という話なら、そうなります。学びには、効率を求める部分も大切ですが、効率だけでは足りません。

独学で勉強するために 6(読書2)」では「構造理解」という言葉でお話ししましたが、ここでは、同じ意味として「体系化」という言葉を使います。ITによる情報は番号がふされたデータを組み合わせたもので、「個別」をさまざまに扱います。大きな視点や視野で体系化はなされません。部品を緻密に組み上げるような構造や体系ならITにもできるでしょうが、人間はもっとも不可思議に複雑です。バラバラに見える事象から何かを見出したり、大きな概念を理解したりします。「自然」という概念に、辞書で定義する以上の、無限のひろがりや深さを見ます。どんな言葉もそうでしょう。辞書の定義がすべてではありません。人間はアルゴリズムによって規定されず、概念を構築したり拡げたりします。もっとも、科学では、人間の認識もアルゴリズムにすぎないという見解も出されているようです。だとすれば、人間のすべてを人工知能やロボットに置き換えてもかまわない、という話になってしまうでしょう。

人間の学びには、「読み書き」が欠かすことのできない土台であると、このサイトのあちこちに書いています。というか、それこそが、唯一のテーマであり、唯一の主張です。学びのスタイルが、オンライン学習を含め、多様化していきそうなアフターコロナでは、なおいっそう、土台として不可欠になっていくでしょう。オンライン学習を高度に進めていくために、ITの真逆に見える「紙を読み、手で書く」土台がいっそう重要であると、パラドクスのようなことを、強く訴えています。「読み書き」は、ITやオンライン学習の否定ではありません。よりよくITを利用するための土台なのです。

 

次女のタタラが、小学校時代の勉強について書きました。これらは、小学校に1日も通うことなく、誰からも習うことなく、完全独学で進めました。

小学校1、2年生の頃は、書き写し漢字の練習ひらがなの練習、計算問題、進研ゼミのチャレンジ、自由自在(算数)など。

小学3・4年生になると書き写し漢字の練習文字の練習ひらがなの練習基礎英語、漢字のテスト、ローマ字の練習、自由自在、チャレンジなど。

小学5・6年になると書き写し漢字の練習文字の練習ひらがなの練習作文基礎英語、漢字のテスト、ローマ字の練習、自由自在、チャレンジなど。

青い太字が、「手で書く」に相当します。基礎英語も「独学で勉強するために 2(英語)」で書いたように「読み書き」が中心です。学年が上がるにつれて、「書く」が増えていきます。「読み」は勉強として列挙していませんが、かなりの本を読んでいます。

読み書きを果てしなく蓄積すれば、誰にでも、完全独学が可能です。完全独学が可能なら、オンライン学習であろうと、どんなスタイルであろうと、何の問題もありません。次回は、読み書きについて、もうすこし。

(↓はタタラが読んだ本の一部です)

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