大学受験2 受験を決意

ハルの場合

落ちこぼれかもしれない小学時代

前回からの続きです。

ハルは小学生の間(ほぼ6年間)勉強が嫌いで、あまりしませんでした。なんとか算数の計算ぐらいはときどきでもやっていましたが。本はたくさん読んでいたので、字を読むことは全く問題なく、それなりに知っていることも多かったですが。

さすがに高学年にもなって勉強しないのはまずいと私もあせり、子どもたちに勉強を強いることは避けたかったのですが、「自分で勉強できないなら学校へ行け!」と強く言うと、しぶしぶ勉強を始める調子でした。『自由自在』という分厚い参考書を使っていたので、それを読んでいきました。本を読むことは苦にならないので、参考書を読むことはできます。とはいっても、勉強が嫌いなので、じきに手を抜いてしまいます。学校に行っていたら、この時点で落ちこぼれ確定でしょうね。

それなりに勉強した中高時代

それでも中学生になると、さすがに勉強しないのはまずいと考えたようで、別人のように勉強しだしました。中学1年生以降、「勉強しなさい」と言ったことはありません。中3時点で公立高校入試問題もやってみました。中学生の平均よりは上でしょうが、上位とまではいかない感じでした。あの小学時代からよくここまで盛り返したと言うべきかも。中学校では定期テストに追われるので、いちど遅れてしまうと取り返すことが困難になります。独学なのでなんとかなった、というところです。さらに、多量の読書で土台が出来ていたことが不可欠です。これがないと、どうしようもなかったでしょう。

高校年齢の3年間は、数学1A、数学2B、英語、古典、社会全科目、理科基礎の全科目をやりました。それなりに理解は出来ているようでしたが、定期テストがないので、定着が甘く、高3年齢で受けた模試の成績は芳しくありませんでした。本人は大学へ行く意思もなかったので、模試を受ける動機が弱かったこともあります。

高3年齢の秋、合宿免許で普通免許を取得しました。高校卒業年齢時点では、普通に自動車の運転が出来ました。

仕事

高校卒業という節目がありませんが、大学へ行かないなら、どうにか社会へ出ることを考えねばなりません。そのため、地元でアルバイト(農業や土木作業)をしながら、考えていたようですが、なかなかきっかけがつかめません。

そこで、高卒1年目にあたる2020年1月から、自動車メーカーの期間工として仕事をしました。自分で派遣会社を探して面接に行き、1月下旬から寮(といってもアパートの個室)で一人暮らしをしながら工場勤務(夜勤あり)しました。ちょうど新型コロナウイルスが日本で騒がれ出したころです。半年の契約で、7月半ばに無事勤めを終えて帰ってきました。

大学へ行きたい

1か月ほどたった8月末、いきなり「大学へ行きたい」と言い出しました。猛烈に勉強しないと合格できないところを希望しています。「再来年の受験か?」と聞くと「来年受けたい」とのこと。

えらいこっちゃ!!

 

ナツの場合

よくできた小学生時代

ナツは小学生前から「勉強大好き」といって、よく勉強しました。私は早期教育にはあまり賛成ではありませんが、子どもがやりたがるものは好きにさせています。計算(九九も)や漢字は小学生になる頃はかなり進んでいました。

小学高学年にかけても、ハルと異なり、何の心配もありませんでした。「勉強しなさい」と言ったことはありません。

停滞時代

中学2年生から、別人のように勉強しなくなりました。ちょうどハルと逆のパターンです。最初は、ちょっとスランプかなと思い、特に何も言いませんでした。なのに、いつまでたっても再起動しません。

中学卒業が近づくと、親としてさすがにマズイと思い始めました。中学の勉強が欠けたままで高校の勉強を乗せることはできません。このままで行くと、小学校の学力で定着しかねません。中3になってから突然学校へ行っても勉強について行けないでしょう。あまり言いたくありませんが、「勉強しなさい」を連発しました。ナツも自分で、このままでは良くないとも思ったようで、中学の内容を突貫工事で勉強しました(よくサボりもしましたが)。公立高校入試問題をやったところ、ハルと同様、中学生の平均以上で、上位には届かないという感じでした。

高校年齢でも勉強しない日々が続き、だんだんと起きるのも遅くなり、気力がないように見える状態になってきました。かなり心配しましたが、無理な刺激を与えて良いものかどうか、迷っていました。

大学へ行きたい

2020年8月、高2年齢の夏、ハルより少し早い時期に、「大学へ行きたい」と言い出しました。ナツ自身で、専門学校から東京大学まで、20校ほど学校案内を取り寄せ、じっくり比較検討しました。大学や専門学校が、どのような学生を求めているかがはっきり分かります。そうして、ナツも目指したい大学が具体化されました。かなり勉強しなければいけません。別人のように猛勉強を始めました。

えらいこっちゃ!!

というわけで、次回へ

 

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