独学で大学受験 40 決着

 

3月22日15時、三重大学後期試験の合格発表がWebサイトであった。第一子が満面ニヤけ顔 (*^o^*) で報告してきた。「合格!」

競争率が高くなったことで、試験後、日に日にダメかも知れないと思いつつあった。また1年、受験生2人かかえた日々がつづくのか・・・

三重大学さん、ありがとう!!! よくぞ拾ってくださいました!!!

小学生の間ほとんど勉強せずに、その後は完全独学で勉強してきたものの、18歳からは大学へ行く気をみせず、仕事をしてきた、あの第一子が、いよいよ国立大生となるのか。親としても感無量だった。

合格したらしたで、その後のスケジュールがタイトだ。自宅から通学するオプションはない。田舎なので通学困難というだけではない。これまで完全ホームスクーリングでやってきたので、大学入学を機に、親から離れるべきだ。

合格発表前に、ハザードマップが白いエリアでアパートを見つけておいたのだが、すぐにその不動産屋さんへ電話した。すると、みつけておいた部屋はなくなったとのこと。そのかわり、同じアパートで別の部屋があいたとのこと。おさえておくことはできないというので、翌朝行くことにした。

わが家から三重大学まで自動車で1時間半。不動産屋さんは大学の近くだ。朝一番で訪れて、例のアパートを考えたいと言った。すぐに現地を見に連れていってくれた。車中で、「じつは、ハザードマップで白いエリアを探そうとしたら、このアパートしかないんですよ」と話しかけたら、不動産屋さんが笑いながら、「あの物件を見たがる人は、皆が同じことをいいます。昨日契約した人も、全く同じことを言っていました」

すると、アパートの住人は、防災意識高い系仲間になるのか。

アパートの部屋の内部は、Webで詳細に確認できるので、契約する方向で事前に固まっている。現地を見せて頂き、広さも設備も環境も申し分なく、第一子は「ここに決めたい」とのこと。

即、契約。

さらにその日の午後、大学からまあまあ近いところにあるニトリで生活家具・用品を買いそろえた。本人に選ばせ、本人に支払をさせた。親はついていっただけ。正確に言うと、あらかじめ、まとまった金額を第一子の口座へ振り込んでおいて、スタートアップ資金、当面の生活資金をそれで運用させた。家具にお金をかけたら、他で使うお金が少なくなる。何にお金をかけるか、またはケチケチいくのか、お好きにどうぞ。入学金はそのお金とは別で、すぐに支払ったけど。

家具はほとんどが組立式なので、アパートへ戻って、組立を手伝った。その日はまだ電気が開通していないので、日没が近づくと作業をやめて、第一子を連れて童仙房へ帰った。

受験生が、いっきに大学生モードになった。

その4日後、27日には、童仙房の自宅にある第一子の自転車、服、本、パソコンなどを車に積み込んで三重のアパートへ運んだ。家具の組立をようやく完了した。夕方、大家さんが来てくださったのでごあいさつ。とても良くしてくださる方で、ありがたい。お世話になります。

その日も、第一子は童仙房の自宅へ帰った。

翌28日朝、南山城村役場で第一子が住民票転出手続きをして、そのまま電車で三重へ1人で向かった。いよいよ大学生としてスタートする。

今後、親は、必要な支援はするけど、親から電話をしたりあれこれちょっかいを出すことは控える。第一子の方から近況報告など、知らせて欲しい。

大学生協に加入したり、大学で指定する保険を契約したり、教科書を買いそろえたりといろんな準備があった。親は何もしていない。最初に渡したお金で、第一子が全部自分でやった。

社会人をやっていたので、もともとスーツはもっている。入学式用に新たにスーツを買うこともなかった。入学式も無事に終わり、いよいよ大学生だ。

入学式直後の日曜日、パパとママと第三子、第四子で三重大学を見学に行った。1つの敷地にすべてが集まっているので、キャンパスはとても広大だ。建物も圧倒的な大きさのものがいくつもある。さらに、大学の敷地に海水浴場が隣接している。4月の海は真っ青で美しい。山の上にある童仙房からは絶対に見られない景色だ。

続いて、三重県総合博物館へも行った。三重大学が協定を結んでいるので、三重大生は入場無料だ。いつも思うが、どんなに立派な博物館も、来場者がきわめて少ない。もったいないことだ。そんななか、大学生らしい来場者も数人見かけた。三重大生だろうか。たのもしく見える。

4月はコロナ対策のため、全面オンライン授業とのこと。第一子は、パソコンを使うことは問題ないので、スムーズに参加できたようだ。大学の授業にもじきに慣れたらしい。小中高、1日も登校せず、全く授業を受けたこともない。それでも支障なく、大学生になれた。グループで課題に取り組んだりもしているようだ。

5月の連休明けからは、対面授業も始まった。パワーポイントでの課題発表なんかもこなしたそうだ。

本人に聞くと、三重大学を気に入っているとのこと。三重大学に来て良かったと。

そう聞くと、親としてもこのうえもなくうれしい。

大学4年間、何をどう過ごしてもいい。親はやぼったいことは言うまい。思うように精一杯がんばれ! そして、自ら道を拓け!!

Follow me!