[本を書いた01]内容について
『学校や塾へ行かずに、
いかにして4人の子どもたちは
独学力を身につけたのか?』
2023年5月24日発売
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目次
まえがき 「経済」「地域」「親の学歴」格差は乗り越えられる
第1章 どうすれば子どもが「教わらずに学べる」ようになるのか?
第2章 「昔話の読み聞かせ」が驚異的な読解力を育てる
第3章 徹底した「書き写し」で学力をみがく
第4章 田舎でスタートした4人の子のホームスクーリング
第5章 ハルとナツ、完全独学で挑む京大受験
第6章 「独学の力」とホームスクーリング
あとがき 教育格差をなくして、あたたかく支え合う世の中を
内容のご紹介
このサイトで書いてきたことと同じですが、いろんなことをあちこちに書き散らかしたので、コンパクトにまとめました。
第4章と第5章はわが家の体験談が中心で、このサイトの記述をもとに書き改めました。第1章、第2章、第3章、第6章は書き下ろしです。サイトにない内容も盛り込んでいます。
テーマは、まさにタイトルそのものです。つまり、「学校や塾へ行かずに、いかにして4人の子どもたちは独学力を身につけたのか?」ということです。
難関大学合格体験、指南という本はたいへん多いです。低い成績から奇跡的に合格したという内容の本も多いです。それらは、教育格差の上位層向けの内容です。私の本は、教育格差の中下位層向けの内容です。何をもって上位層というかは難しいところですが、ある学年でみたとき、多く見て10%程度かと思います。国公立中堅以上と私立難関校でそのぐらいでしょう。いやいやそれは甘い、というなら、難関国立大学と私立最上位なら5%もないでしょうし、もっとゆるくというなら、国公立すべてと私立上位で20%ぐらいでしょう。中下位層が圧倒的多数で、スタンダードなのです。そうなると、「中下位層」という言い方じたいが適切ではありませんが、教育格差を論じるなら、そう言わざるを得ません。
子どもたちが大学受験を志す過程で気がついたのですが、参考書や問題集の大部分は上位層を念頭に置いて作られています。通信添削、塾、予備校もおおむね上位層を念頭に置いています。教育産業のお客さんは圧倒的少数の上位層が主要なターゲットです。
私は学生時代に家庭教師をたくさんしてきましたが、勉強が遅れている子に教えると、目の前の課題を理解するにはそれ以前の何かが不足していることを痛感していました。基礎といえばそうかもしれませんが、もっと、基礎を理解するための何か、といつも感じていました。
自分の子を持つようになって、その「何か」が明らかになったのです。
執筆の思い
フォレスト出版様から出版のご提案をいただいたことはとてもありがたかったのですが、私自身(家族も)、本を書きたいという思いはとくにありません。教育格差の中下位層、つまり大多数の人たちのために、力になりたいという思いはいつも強くもっていて、フォレスト出版様のご提案が、まさに私の琴線に響いたのです。
私は京都大学を卒業していますが、卒業後はいわゆるエリート路線を歩くことを好まず、28歳で京都府南山城村の童仙房という田舎へ移住し、土木工事などで地元の方々とともに生きてきました。地域も、そこで暮らす人たちも、こよなく愛すべき思いです。これは、わが国の、非常に多くの地域、非常に多くの人びとも同じですし、もっといえば、世界中がそうです。エリートでない人たちこそが、この世を動かしているのだ、とひしひし感じています。妻のナナとは、この価値観を共有しています(だから結婚した)。4人の子どもたちも、この価値観をもっていることは、本書を読んでいただければ明らかでしょう。志望校に合格しても他人を見下すことなどあってはなりません。
本書の特徴
編集者様からのご提案で、本書には妻のナナと4人の子どもたちのコメントを多数入れてあります。
編集者様が用意した質問に答える形で、私との打ち合わせなし、私のチェックや校閲なし、いっさいの編集もなしの、完全なネイティブデータです。すなわち、本人の生の声そのものです。
これは、とても素晴らしい発案だと思います。私自身が、子どもたちの思いを初めて知った、という部分もあります。
教育格差上位層でない大多数のかたがたに、わずかでもお役に立てるなら至上の喜びです。
(つづきは次のページへ)
Amazonさんに詳しい商品説明があります。
“[本を書いた01]内容について”へ4件のコメント
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出版、おめでとうございます!ようやく、膨大なコンテンツが一冊にまとめられた!必ずは世に必要とされる一冊になると思います。
A.KATO様
ありがとうございます!
とてもうれしいです!
出版、おめでとうございます。うちは長男が小学3年生の秋から不登校で、現在、中学2年生です。私は以前からこちらのブログを読ませて頂き、勇気と希望を頂いていました。本、さっそく予約させて頂きます。いつも本当にありがとうございます。
KEI様
ありがとうございます。
KEI様のお子さまに良い未来が開けますよう、願っています。