[HS6]反・新自由主義の子育て
1980年代、日本では中曽根首相のころ、アメリカはレーガン大統領、イギリスはサッチャー首相。このトライアングルが新自由主義社会へ扉を開きました。
資本主義は自由な経済活動によって作られる社会ですが、あまりいびつにならないよう、社会がうまくやっていけるよう、政府が調整しています。その政府の調整機能を極限まで小さくしようという考えが新自由主義です。当時、日本はバブル経済の真っ最中。私は大学生前後でした。世の中がカネカネカネ・・・ なんでもかんでもカネカネ
まあ、狂っていましたね。
バブルがはじけてもおかまいなく、新自由主義はどんどん強くなっていきました。
経済界が教育へ口を出す度合もだんだん強くなっていき、「今だけ、カネだけ、自分だけ」という新自由主義的風潮が社会を覆い、教育をも侵食していきました。大学が金儲け機関へと変質させられる流れが年々強まり、小中高でも、カネを稼げる人間になれ、という教育方針が強くなっていきます。他人のことなんかどうでもよい、競争に勝つことだけが正義である、というバカげたパラダイムが社会正義のようになっていきました。
新自由主義は、ムダを排除し、徹底的な効率を求めます。
ムチャクチャです。子どもは工業製品ではありません。
私は、第一子が生まれた2000年当時にはすでに反・新自由主義的な育て方をしたいと考えていました。新自由主義の逆張りです。
- 長いスパンで子どもを見る。
- カネよりもっと大切なことがある。
- 多くの人と共に生きていく。
- ムダに見えるものを大切に。
- じっくり時間をかけて人としての土台をつくっていこう。
新自由主義に逆らうなんてちっぽけなものではなく、昔々からそうやって子どもを育ててきたはず。