[HS10]ホームスクーリングの出口戦略

ホームスクーリングとは、学校へ行かずに自宅等で勉強することを言いますが、何歳から何歳までなのでしょう?
「学校へ行かずに」に着目するなら、ほとんどの人が学校へ行く年代に相当するでしょう。
小中学校の9年間は義務教育なので間違いなし。
大部分の人が高校進学することと、高校生でも「不登校」という概念があるので、高校年代もホームスクーリングが成立しそうです。
大学年代はホームスクーリングという概念は無理ですね。
私は、6~18歳、すなわち小中高の12年間をホームスクーリングと考えていました。

ホームスクーリングの終わりは18歳。
世間の高校生が卒業する時期。
成人となる年齢。

ホームスクーリングでやってきても、いずれは社会へ出て働くか、何らかの形で大人として生きていかないといけません。
高校なら卒業後は、ほとんどが大学等への進学か就職の二択でしょう。
ホームスクーリングには「卒業」という概念がありません。
ホームスクーリングが終わり、次のステージへ、というのはホームスクーリングの出口戦略と捉えることができるでしょう。

子どもたちが小学生のころから、ずいぶん考え、調査もしてきました。
ホームスクーリングを選んだはいいけど、出口がなくなってしまったら、元も子もありません。

大学進学は高等学校卒業程度認定試験(高卒認定、高認)に合格さえすれば道が開けます。
就職ならどうでしょうか?
小中学校はホームスクーリングでも卒業資格がありますが、高校は付与されませんので、中卒学歴となります。
高卒認定に合格したとしても、中卒です。

中卒で仕事があるのか?
ブルーカラーの仕事はあまり学歴が問われないようです。
農業、建設業、工場労働などは本人の意欲しだいでできるでしょう。
長年仕事を続けていれば資格等も取得できるし、役職、管理職も見えてくるかも知れません。

では、ホワイトカラーの仕事はどうでしょう?
ただ単に「中卒のホームスクーリング」では困難なようです。
ではそこに「完全独学」が付加されたら?
だいぶと話が変わるようです。
小中高の勉強を完全独学でできるということは高能力とみなされる可能性があります。
ただし、自称完全独学では無理です。
高レベルに学力がついていることが条件です。
ところが、ホームスクーリングだと、何によって学力を証明すればいいのでしょう?
客観的な証明の必要がないケースもありえそうです。
じっさいにしばらく仕事をしてみれば、どういう人間性でどのくらいのどんな能力があるか、部下を使う立場の方ならわかるでしょうから。

出口戦略の3つめ。
起業です。
一番難しいです。でも学歴は無関係。
ビジネスの勉強をして、トライアンドエラーを繰り返さないといけないでしょう。

進学、就職、起業。
高校卒業と同じ形態の出口戦略ですが、どれも難しい。
難しいからこそ、主体的に生きるなら、どの道もやりがいがあるでしょう。

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