[まとめ5]「独学の力」はすべての基礎
「独学の力」は学ぶ土台だと言いましたが、もう少し具体的に。
学ぶといえば勉強、勉強といえば学校の教科学習をイメージする人が多いでしょう。
学校の教科学習は、先人たちが築きあげてきた学問の集大成のうち、かなり多くの人が賛同している内容の入門です。
気をつけてください。
真理でも真実でもありません。
多くが賛同しているだけです。
でも、とりあえずここをおさえてから自分なりに学び考えていかないと、自己中心的な妄想になりかねません。
だから、学校の教科学習はとても大切です。
学びとは、教科学習に終わらず、ありとあらゆる対象(自分自身、経験、社会、世界、自然界など)について考えをめぐらすことです。
先人、他人の意見や説を参考にすることはいうまでもありませせん。
その基本である教科学習をどのくらいマスターしたかが俗に「学力」と言われます。
本当は学力とはあらゆる考える力をいうと思いますが、ここでは学校での学力にとどめます。
「独学の力」は昔話、書きうつし、読書なので、教科学習とは関係なさそうに見えます。
学校の勉強は、どうやってマスターすればいいでしょうか?
覚えることも必要ですが、まずは理解です。
数学の公式を暗記してもそれだけでは何にもなりません。
公式が持つ意味、その公式がどのように導かれるか、公式をどのように活用すれば何ができるのか、そういう仕組みを理解することです。
どの科目も同じです。
根本原理、仕組みを理解することです。
教科書に書かれています。
授業中に先生もお話しになるでしょう。
それを理解することです。
理解することがおぼつかなければ、学校の教科学習はなかなか身につきません。
理解する能力は開発できます。
勉強ができる子は幼少期から親がそのようにしています。
「独学の力」は、最も安価で、最も容易で、環境や遺伝に依存しにくい手法です。
「独学の力」は独学さえ可能になるほど理解力を向上させます。
「独学の力」をしっかり身につければ学校の教科学習がマスターしやすくなるのは理の必然です。
うちの子たちが短期間の受験勉強で難関大学に合格できたのは、まさに「独学の力」によるものです。
しかし、「独学の力」は大学受験のためのものではありません。
理解力があれば、あらゆるスキル、人間関係、人生全般にわたって、自分が望む方向を実現しやすくなります。
社会性という言葉もよく言われますが、ただ大勢いれば社会性が身につくなどということはありません。
その集団で、そのメンバーで、自分がどのようなポジションをにない、どのような役割をもち、どのように行動していけばよいか、それが集団と自分の利益になるか、そのように考えて行動することが社会性でしょう。
「独学の力」が社会性を向上させるのも当然すぎるほど当然です。

