学習マンガ(補足)
アキが学習マンガについて書きました。
アキが言うように、わが家には非常にたくさんの学習マンガがあります。400冊と書いていますが、学習マンガを広義に捉えると、その倍くらいになります。
他の学習マンガ
アキが言う400冊に入っていないものとして
- 子ども向け古典文学のマンガ
- 大人向け古典文学のマンガ
- 『まんがで読破』シリーズ
- その他、名作文学をマンガ化したシリーズ
- 科学マンガ(子ども向け)
- 小学館の『日本の歴史』(石ノ森章太郎、全55巻、高校生以上向)
- 歴史小説をマンガ化したもの
- プロジェクトXをマンガ化したシリーズ
- ドラえもんの小学生用学習マンガ(各教科、40冊ぐらい)
これらもそれなりに子どもたちが愛読してきました。
人生の糧になるマンガ
学習マンガには入らないと思いますが、以下、列挙するマンガ作品は、子どもたちが愛読してきました(ほとんどが子ども向けではありません)。わが家にあるマンガをとても列挙しきれません。
世間では、新しいものほどよい、という価値観が普及しています。とくに情報はそうですね。もちろん、新しい情報やアイテムも重要だし、すぐれたものはいくらでもあります。しかし、私は逆に考えます。長い年月を生き延びた作品は人類の叡智に相当する深みと重さがある、と。本は、古い時代のものほど、素晴らしいものが多いです。
マンガの古典(古典のマンガではなく)に相当するものとして
- 手塚治虫の作品のほぼ全部
- 『サスケ』『カムイ』『カムイ外伝』(白土三平)
- 『愛と誠』『巨人の星』(梶原一輝)
手塚治虫の作品はいずれも重厚なテーマを扱っており、マンガとひとくくりにすることがためらわれます。わが家の子どもたちは幼い頃より愛読しており、手塚作品のほとんどを読んでいます。ほぼ哲学ですね。
白土三平の『サスケ』『カムイ』『カムイ外伝』は江戸時代の農民、被差別部落の暮らしを扱っており、現代の人たちには理解しづらいかもしれません。だからこそ、値打ちです。世の中の不条理、生きるということの意味を問います。
梶原一輝の『愛と誠』『巨人の星』もすごい作品ですね。現代とは明らかに価値観が違います。しかし、生きることをとことん問い詰める「哲学」でもあると思います。
古典とまではいえませんが、一世を風靡した名作も得られるものが大きいです。
- 『ドカベン』(全シリーズ全部)
- その他野球マンガ多数(水島新司がほとんど)
- 『北斗の拳』
- 『キャンディキャンディ』
次は、歴史を題材とした女性マンガ家の名作です。
- 『ベルサイユのばら』『オルフェウスの窓』『栄光のナポレオン・エロイカ』『女帝エカテリーナ』など、池田理代子の作品
- 『日出処の天使』(聖徳太子をマンガ化した名作。山岸凉子)
- 『あさきゆめみし』(源氏物語をマンガ化した名作。大和和紀)
- 『天井の虹』『あすなろ坂』『海のオーロラ』『長屋王残照記』『女帝の手記』『アトンの娘』『ギリシャ神話』『名作オペラ』『ブッダをめぐる人びと』『マンガ旧約聖書』など、里中満智子の作品
これらは創作なので歴史そのものではありませんが、史実をベースにしているので、歴史に興味を持ったり歴史の概略を理解したりすることに役立つでしょう。
とくに里中満智子の『天井の虹』は圧巻です。子どもたちはこの作品にのめり込んで、毎日くりかえし読んでいました。そのため、飛鳥時代については、異常なほど詳しいです。
大事なこと
さて、ここまで読んで下さったあなたはどう感じるでしょうか?
「ひえ~! ようけ本あるなあ!」
それはそうなのですが、ここにあげた本の大半は、ふつうに図書館にあります。いやいや、図書館にはもっとたくさんあるでしょう。このような作品に親しむのに、お金はまったくかかりません。マンガといえど、さまざまです。古い作品ほど、人生の糧になるでしょう。新しい作品は、学力のベースになるものもあれば、そうとはいえないものもあります。
もう1点。
わが家の独学は、「読み書き」が基本柱です。「読み」の基本はマンガではありません。マンガの中のいくらかは「読み」の中に含めてもいいとは思います。アキが書いた内容、この記事の内容は、そのようなマンガを紹介しました。